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無盡燈ギャラリー・畠中光享の世界

No.122(2004/9) 仏のイメージ「菩提樹」
No.122
 釈尊が入滅されたのは西暦前5世紀後半、その後、西暦1世紀後半までは、人間から覚者「仏陀」となられた釈尊に対して、恐れ多いことから人間の姿としての仏像が造られることはありませんでした。釈尊の生涯の中で4つの重要な出来事を四大事蹟といい、「誕生」「成道」「初転法輪」「涅槃」があげられます。その中でも最も重要な出来事は「成道」であります。6年の苦行の末、1本の菩提樹下に坐し仏陀となられたので、成道の象徴として菩提樹を使うようになりました。このように釈尊を象徴するものとして四大事蹟の順に「蓮」「菩提樹」「法輪」「仏塔」が石に刻んで造られました。この菩提樹は寒さに弱く、霜にあたるとたちどころに枯れてしまいます。日本で菩提樹といって植えられているのは、中国産のシナノキ科の木で、インド菩提樹とは全く違うものです。インドで菩提樹の念珠として売られているのもホルトノキ科の別の木の種です。インド菩提樹は極めて小さな種で、発芽するのに3カ月以上かかり、寒さに弱く、日本の冬を屋外では越せません。高温と強い日射しと水さえあれば、どんどんと大きく育ちます。ハートの形の美しい葉の菩提樹は神々しく、仏教だけでなく、ヒンドゥ教でも崇められています。インドの仏跡に巡拝すると必ず菩提樹があります。それが今日でも釈尊の象徴として崇められていたり、阿難などゆかりの高弟の象徴として礼拝されています。またそれらの樹にチベットの人々はタルチョといってマントラ(真言)を刷った旗を張り巡らし、南伝仏教の人々は金箔片を押して、本当に釈尊そのものとして礼拝されているのを見ると、胸を打たれます。
畠中光享(1970年文学部卒)
日本画家・大谷大学非常勤講師
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